我々が健康に生きていくためには、毎日40種類以上栄養素を、バランス良く取ることが不可欠です。
ミネラルについては、必須ミネラル16種を摂取することが大切とも言われています。
五大栄養素の一つであるミネラルは人体の潤滑油として、生命活動に大切な酵素の働きを助けます。

ミネラル 1日必要 効 能
マグネシウム 300mg 多くの酵素の活性化に働き、特にエネルギー生産には重要。
神経と筋肉の機能を助ける。
カルシウムの働きを調整します。
欠乏するとけいれん・抑うつ・不安・不整脈などを引き起こします。
長崎にがり100ml中約 6,400mg
カルシウム 800mg 正常な骨格系、健康な骨と歯の成長に必要。細胞や神経系の情報伝達に重要な働きをする。
欠乏すると骨粗鬆症・歯周病・ケイレン・知覚過敏などを引き起こします。
長崎にがり100ml中約 3,500mg
ナトリウム 1〜10g 骨を作る・電解質バランス維持・浸透圧維持。
欠乏すると脱力感・血圧降下・筋力低下などを引き起こします。
長崎にがり100ml中約 920mg
カリウム 2〜4g 体液平衡を持続し、心周期を統制し、筋肉の収縮に必要。
ナトリウムの排泄を促し、血圧を下げる働きをする。
欠乏すると骨粗鬆症・歯周病・ケイレン・知覚過敏などを引き起こします。
長崎にがり100ml中約 2,300mg
マンガン 5mg 多くの酵素の補助因子として、骨の形成、エネルギー生産、タンパク質、脂質、糖質代謝に働く。
欠乏すると平衡感覚失調・運動失調・疲労感・性機能、妊娠能力低下・愛情欠落、テンカンなどを引き起こします。
10〜18mg 体内で酸素を運搬する赤血球の構成と働きに必要である。エネルギー生産に働く。
欠乏すると低色素性貧血・発育遅延になりやすい。
リン 800mg カルシウムの吸収利用を助け、強い骨と歯の成長と維持に必要。
欠乏すると骨や歯の形成障害・歯槽膿漏・筋力低下・脱力感などを引き起こします。
亜鉛 10〜15mg 消化や代謝、生殖、治癒に関連する多くの酵素に必須。
血糖の調整に大切なインシュリンを構成する要素である。
欠乏すると味覚・嗅覚低下・生殖力低下・前立腺肥大・脱毛症・性能力減退などを引き起こします。
注)摂取量は個人によって(体重差など)多少変化します。

マグネシウムについて
元素記号Mg。元素番号12。リチウム、ナトリウムについで3番目に軽い金属です。

当店の長崎にがりには数多くのミネラルが含まれていますが、その中で主成分である塩化マグネシウムは約19%も含まれています。100ml中に換算しますと、塩化マグネシウムの量は約26gあり、マグネシウムのみでは約6400mgが含まれており、色々販売されているにがりの中でもかなり濃度の濃いにがりです。よって、上の表でも簡単に説明はしていましたが、マグネシウムはもう少し詳しく説明することにいたしました。

まず厚生労働省の国民栄養調査でも、成人の場合、1日に300mgの摂取が必要とされていますが、実際はその半分から2/3ぐらいしか摂れていないのが現状です。その原因として、製塩技術の向上の結果、99,8%以上水分を飛ばした精製塩が長い間「専売」に守られて販売されてきた歴史があります。つまり、海水中に含まれている数多くのミネラルが取除かれた塩を国民は使っており、その結果、昔に比べてミネラルの摂取量が少なくなったようです。また、水道水からもマグネシウムが含まれると味がまずくなるため取除かれていますので、これも原因の一つだと思います。

マグネシウムはカルシウムと一緒に骨や歯などを作ったりもしますが、反面拮抗して、脳や心臓の動脈への過剰なカルシウムの導入を抑制し、血管の収縮を抑える大事な働きがあり、また、細胞内へ外から入ってきたナトリウムを排出する働きもあります。

マグネシウムが不足すると不整脈や心臓発作などの心臓疾患、脳梗塞、動脈硬化、ふるえ、けいれん、うつ病などを引き起こす危険性があります。また、偏頭痛の50%はマグネシウムの不足が考えられています。

マグネシウムは新陳代謝や体の調整時に必要なすべての酵素の活性化に働き、特にエネルギーの生産には重要な働きをします。
また、マグネシウムには保水力があり、長時間腸内に留まって水分を集め排便を促しますので、便秘薬として市販され副作用もないことから、慢性的な便秘症の方から多くの支持を得ています。